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今回は、薄毛の5つの原因についてご紹介していきたいと思います。
これが脱毛の5大原因
脱毛の原因・誘因となる要素はいろいろありますが、基本的には髪の毛を作る毛乳頭や毛母細胞の働きに老化や何らかの異変が起こったことによります。
詳しいことは、医学的にもまだ完全には解明されていないのですが、一方で分子生物学、生物化学、免疫学などの研究により、脱毛症の真の原因究明と治療法にも少しずつ光が見えてきました。
脱毛の原因・要因を大きく分類すると
- 遺伝的要素
- 食生活のアンバランス
- 精神的なアンバランス
- 健康上の問題
- 間違った手入れ
などが挙げられます。
これから一つずつ説明していきます。
1.遺伝的要素
人は受精後、2~3ヶ月すると、母親の胎内でその皮膚が変化して毛包(毛を作り出す器官)が作られ始めます。
髪の色やその寿命など、毛髪に関する親の遺伝子を全部受け継いで最初の毛母細胞ができ、細胞分裂をくり返し、毛髪が作られます。
ハゲそのものの遺伝子というものはまだ見つかっていませんが、男性型脱毛症の場合、親から受け継いだハゲの遺伝的因子は、男性も女性も平等に遺伝します。
この因子が1つもなければ男女ともハゲにならず、1つある場合、男性はハゲになるが、女性はハゲにならず、2つあると男性も女性も剥げてしまうという報告があります。
ただし女性の場合は男性のような症状ではなく、「薄毛」の状態になってきます。
これをいろいろ組み合わせてみると、男性は71~75%、女性は25~29%の割合でハゲになりやすい遺伝的体質を受け継いでいることになります。
両親ともに大丈夫でも、祖父母や伯父などに薄い人がいると、男性の場合は薄くなる人もいます。
女性は大丈夫な場合が多出です。
はげやすい前頭部の頭髪と、ハゲにくい後頭部の頭髪を交換移植したら、後頭部から前頭部に移植した頭髪はそのままで、前頭部から後頭部に移植した頭髪は剥げてしまったという研究結果があります。
同じ人でも部位によって頭髪と男性ホルモンとの関係は異なり、頭皮の部位ごとに毛髪の男性ホルモン感受性が決まっています。
その性質は、植え替えられても変化せず、新しい場所の毛と同じ感受性は示さないという性質を持っています。
このことから、男性型脱毛症の原因と血流とはそれほど関係がないと考えられています。
しかし毛が育つためには、血液からの栄養補給がとても重要で、薄毛、ハゲの人の脱毛部の頭皮温度を調べてみると、側頭部や後頭部よりはげやすい前頭部や頭頂部は、1~3℃低く血流が悪くなっています。
円形脱毛症も30~40%の遺伝性があるとされており、そのほかの脱毛として先天性乏毛症(せんてんせいぼうもうしょう)などがあり、毛の異常は遺伝によるものがいくつかあります。
2.食生活のアンバランス
健康な毛髪をつくるには、健康な身体作りが基本で、生活習慣病を起こすような食生活は禁物です。
例えば脂っこい肉食系の食事は血液中のコレステロール濃度を高め、毛乳頭にスムーズに栄養を行きわたりにくくします。
皮脂の分泌を多くし、脂漏性脱毛の原因になってしまいます。
また、毛髪はケラチンという硬いたんぱく質でできており、常に良質なたんぱく質の摂取が健康な毛髪を作るためには欠かせません。
ビタミンAが不足すると皮脂の分泌が減ったり、汗腺の働きが衰えて毛髪が乾燥したり角質層が厚くなったりします。
またビタミンB6が不足すると、皮脂の分泌が多くなって脂漏性脱毛を引き起こす事があります。
そして動物性食品に多い酸性食品と植物性食品に多いアルカリ性食品や、ビタミン、ミネラルなど、食事全体の栄養バランスがかたよらないよう考えて食べる事が大切です。
脂っこいもの、刺激物、塩分、糖分などを取りすぎると、皮脂腺の働きを活発にしたり、毛髪の成長を妨げたりして、脱毛の原因となる事があります。
また、アルコールなどは控えめにし、タバコの吸いすぎにも注意しなければなりません。
一般的に髪の毛にとって良い食べ方とは、生活習慣病の予防食と同じという事が言えます。
3.精神的アンバランス
自律神経は私たちの意思に関係なく働いている神経で、その中枢はホルモンの場合と同じく間脳の視床下部というところにあり、ここから出た神経細胞は交感神経と副交感神経となって、内臓の器官や分泌腺などに分布しています。
交感神経が刺激されると、皮膚からはエネルギーが発散されて身体の活動が活発になり、発汗の促進、立毛筋の収縮、血管の収縮などが起こり、副交感神経が刺激されると、この反対の状態になってエネルギーが蓄積されるようになり、身体の修復や疲労の回復がもたらされます。
イライラや心配事が多いと、ストレスにより皮脂腺の動きが活発になり、皮脂の分泌が増加したり、自律神経が正常に作用しなくなったりしてきます。
すると、ストレスに対抗するためにカテコラミンという物質が分泌され、血管が収縮しやすくなります。
また交感神経の緊張から胃腸障害を起こすようになり、栄養不足から脱毛が多くなってきます。
交感神経と副交感神経は全く逆の作用をしています。
その時々に応じて車のアクセルとブレーキの役目をして、順調な生命活動をもたらしているのです。
しかしストレス状態が過度に長く続くと、交感神経のみが働いたり、
バランスが崩れて両方が動いたり、あるいは働かなくなったりして自立機能の失調が起こり、様々な身体の不調を来すことがあります。
このような自律神経のアンバランスが引き金となって起こった症状を、「自律神経失調症」と呼びます。
特に「円形脱毛症」などは、病院としては自己免疫説が有力ですが、精神面からくる自律神経機能の異常も発症の一因と考えられています。
ですから皮膚科だけでなく、神経科や心療内科などを受診してみる事が必要になる場合もあります。
また、歯のかみ合わせの異常が原因の自律神経失調でも脱毛が起こることが、動物実験から報告されています。
そこで、歯科でかみ合わせをチェックしてもらう事が必要になる場合もあります。
4.健康上の問題
胃腸の消化吸収を良くしておくことが大切です。
また、肩こりは結果的に頭皮への血行を悪くするので、早めにマッサージなどでほぐしておくようにしましょう。
円形脱毛症の場合は、ひどい肩こりになる事があります。
5.間違った手入れ
ヘアケアやスタイリングでは、シャンプー剤やリンス剤、整髪剤、パーマ剤、染毛剤などの成分が頭皮に残ると皮膚を刺激することがあります。
肌に合っていない合成界面活性剤や殺菌剤などが多量に含まれているシャンプー剤の使用、すすぎが不十分などの場合にも抜け毛が増える事があります。
また、ブラッシングで起こる静電気や、ポニーテールや日本髪など髪の毛を引っ張るヘアースタイルによって、毛乳頭組織周辺に軽い炎症が起こります。
その積み重ねで組織の老化が早まり、けん引性の脱毛が起こることがあります。
その他、パーマ剤や染毛剤などに含まれるチオグリコール酸やジアミン、アルカリなどが付くと、皮膚や髪が荒れたり、脱毛や断毛の原因となったりすることもあります。
そこで、パーマも毛染めもなるべく地肌につけないようにし、終わったらよくすすがなければなりません。
ヘアトリートメントなどによるアフターケアも大切です。
ナイロンブラシで乾いた紙をブラッシングすると、髪の毛の表面には+(プラス)の電気が帯電します。
この電気は毛幹から皮膚の内部の毛根を通って毛乳頭に達すると、その部分の電気は-(マイナス)のため、ショートします。
そのため髪の毛と毛乳頭との間に細かな気泡が発生し、毛球は萎縮してしまいます。
この時に発生している電機は、実に1万ボルト以上にもなっています。
少しくらいの気泡であれば、時間の経過で消えますが、ブラッシングをしすぎると、髪は毛乳頭から浮き上がり、ついには乳頭剥離を起こし、細胞は角化して固着力を失い、脱毛してしまいます。
髪に水やヘアクリームをつけるか、ブラシを水で濡らしてから行うか、帯電防止剤などを使用するかすれば、静電気を防止することができます。
また、頭皮のケア用としては、木製や竹製のクッションブラシが、頭皮を荒らさず静電気の発生も少なくお勧めです。
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