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薄毛の病気について

今回は、薄毛の病気について話していきたいと思います。

薄毛の病気と言えば男性型脱毛症(AGA)や円形脱毛症などが有名ですが、それ以外にも薄毛の病気は何種類かあり、当然ですがその病気によって治療方法も異なってきます。

男性型脱毛症(AGA)でもないのに男性型脱毛症の治療をしても意味がないので、今回そんな薄毛の病気について少し詳しく話していきたいと思います。







2000万人以上が気にしている「男性型脱毛症」とは



毛髪相談をやっていて多く相談されてる脱毛症のタイプについて、詳しく解説していきます。

まず始めは、成人男性にみられる典型的な「男性型脱毛症」についてです。

現在日本人の成人男性で薄毛を認識している人は、およそ2465万人と言われていいます。

額の両サイドが薄く剥げてくる、いわゆるM型(正式にはH型)の脱毛や、頭頂部から薄くなるザビエル型(正式にはC型)などの男性型脱毛症には主に遺伝と男性ホルモンが関係しています。

多くの場合20代から脱毛が始まり、30~40代で前頭部と頭頂部が薄くなっていくるタイプです。

始まりの時期により、青年性、若年性、壮年性、老年性というように分類することもあります。

専門的な話になりますが、この男性型脱毛症は次のようにして起こります。

筋肉や骨格を発達させ男らしい身体を作る男性ホルモンのテストステロンが毛乳頭細胞に入ると、5αリアクターゼ(還元酵素)により、より活性の強い5αーDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、男性ホルモンレセプター(受容体)と結合し、遺伝子に取り込まれて、薄毛、細毛を引き起こすようになっていきます。

しかし男性ホルモンレセプターは、後頭部や側頭下部の毛乳頭細胞にはわずかしかないことから、前頭部や頭頂部がハゲても、後頭部や側頭部の毛髪は残ることになります。

男性ホルモンの影響によりヒゲが濃くなり、前頭部や頭頂部の髪は薄くなっていきますが、なぜ同じ男性ホルモンが一方では発育を促進し、もう一方では退縮させるという逆の作用をするのでしょうか。

これについては、毛乳頭細胞を取り出し、男性ホルモンを添加して一緒に培養して観察したところ、ヒゲの毛乳頭細胞では上皮系細胞(皮膚の表皮や消化管の粘膜のような細胞)の増殖がみられ、男性型脱毛を起こしている髪の毛乳頭細胞では増殖が抑制されていることが観察されています。

ヒゲの毛乳頭細胞では「インスリン様成長因子(IGFー1)」が分泌され、ヒゲの成長が促進されます。

また前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞では、角化細胞の増殖を抑制する「形質転換成長因子(TGFーβ1)」が作られ、毛乳頭が萎縮し、毛母細胞の成長が抑制され、アポトーシスを起こすようになります。

そこでヘアサイクルの成長期が短縮し、細くて短い毛に生え変わりながら、産毛へと逆転換していくことがわかりました。

一方遺伝性についてですが、父親や祖父がはげている人は遺伝するといわれ、以前から多因子性の優性遺伝であるとされてきました。

その後の研究により、男性型脱毛症の原因遺伝子は、母親からのX染色体にある男性ホルモンの受容体遺伝子(AR)により受け継がれることから、父親や父方の祖父がはげているよりも、母方の祖父がはげている方が危ないとされていました。

ところが2008年に、男性ホルモンを介する経路とは無関係と思われるDNA塩基配列の変異が、20番染色体で見つかりました。

ARとこのDNA変異が両方ともある特定タイプの場合、両方とも違う場合に比べて男性型脱毛症の発症率が7倍も高かったと、英ロンドン大学など欧米6ヵ国の研究チームが遺伝学に関する国際学術誌「ネイチャー・ジェネティクス」に発表しています。

これにより一概に、母方からの遺伝子が原因とは言えなくなりました。

DNA変異がどの遺伝子にどんな影響を与えるかはまだ不明ですが、これを突き止める事ができれば発症メカニズムの解明が進み、遺伝子治療の可能性も期待されています。

そして、まだまだ他にも発症の因子があると考えられています。





更年期とともに増える女性型脱毛症



次は女性型脱毛症についてです。

日本人成人女性の4人に1人は何らかの形で薄毛に悩んでいるといわれ、全国で1718万人位はいるとされています。

主な原因・要因として一般的に言われているのは、生活の乱れ、睡眠不足、ダイエット、食事の問題、ストレスなどです。

しかしこれらだけでなく、加齢でホルモン分泌のバランスが変わることも原因の一つに数えられています。

他にも、出産後、ピルの服用中止、シャンプー剤を替えた、毛染めやパーマ、ポニーテールや髪を引っ張るヘアスタイル、ナイロンブラシの静電気、無意識に髪の毛を引き抜く、タバコによる血行不良など、様々な原因・誘因によって起こります。

男性の脱毛と違い、女性の場合は、額の生え際や頭頂部の髪がエリアを限って集中的にはげるという事は無く、全体的に間引かれるように薄くなり、細毛化する「びまん性脱毛症」の症状を呈します。

そのため非常にわかりにくく、抜け毛の数が増えたようだ、分け目が広くなったようだ、頭皮が透けて見えるようになってきたと気になりだし始める方もいます。

頭髪がまばらになり、ゆっくりとした薄毛の進行をたどりますが、さらに卵巣機能が低下したり、更年期が過ぎたりすると、頭皮が透けて見えるくらいにまで薄くなってくる事があります。

女性の場合も、卵巣や副腎から男性ホルモンに変化するタイプのホルモンが、男性の20分の1ぐらい分泌されています。

このホルモンと5αーリアクターゼにより、早い人では20代でも薄毛、細毛になってきます。

また、女性の場合も遺伝的要素があると薄くなり、いわゆる「女性の男性型脱毛症」と呼ぶようになってきます。

女性型脱毛症の要因はいろいろ考えられるものの、はっきりとした直接原因はいまだに不明です。

男性に用いられるプロペシアなどの薬剤も適用外で、原因に根ざした治療法はまだ確立されていないのが現状です。

髪のトラブルの原因や誘因は様々ですが、薄毛・脱毛が進行している人達の頭皮をチェックしてみると、半数以上の人で皮脂の分泌が多くなっている状態がみられ、軽度の湿疹から重度の皮脂性皮膚炎が起きていたり、頭皮が硬く血液循環が悪くなっていたりするのが特徴です。

シャンプーやマッサージで頭皮を清潔にし、適度な刺激を与え、血液の循環をよくし、育毛に必要なたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養が十分に供給されるよう、体内からの育毛も心掛けなければいけません。

女性型脱毛症も、通常は抜けてもまた生えてくることから本当の脱毛ではなく、硬毛の細毛化現象という事になります。




ある日突然起こる「円形脱毛症」の恐怖!



「円形脱毛症」は、男女を問わず、子供から老人まで、どんな人でもなる可能性のある脱毛です。

予告なしに突然はげてくる事と、いつ、どこの部位に、どのくらいの大きさで、いくつ現れるかもわからず、自覚症状もないというのが特徴です。

この円形脱毛症の脱毛の仕方は様々ですが、どのタイプの場合も、突然、大量の毛髪が抜け始め、短期間で一定範囲の毛髪がすべて抜け落ちてしまうという共通点があります。

ですから若はげなどの男性型脱毛症よりも大きな心理的ダメージを引き起こしてしまう事があります。

男性型脱毛症には、ある種の前触れがあるのが普通です。

例えばふけが大量に出るとか、抜け毛や痒みが増えてくるなどの前兆があり、何年かかけてつっくりと髪の毛が薄くなっていくため、完全にはげるまでにある程度の準備をすることができます。

しかし円形脱毛症には、このような前触れや心の準備はなく、急に抜け毛が増えたことが気にかかり、鏡をのぞいて自分の頭に昨日までなかったハゲを発見したり、ヘアサロンで発見されたりすることが多いので、当事者でなければ、その恥ずかしさや恐ろしさや心理的動揺は理解することはできません。

この脱毛症にかかった人の悩みは非常に深刻です。

ひどい場合、自殺を考えたという人や、はげてしまった事で結婚話が壊れてしまった人、就職が決まっていたのに内定を辞退せざるをえなくなってしまった人、思春期の多感な時期に突然発症して登校拒否を起こした人、成人式の直前に発症し、それ以来人に会うのも嫌になり消極的な人生に転落してしまった人など色々います。

季節的にみると、進学、転勤などにより環境が変化しやすい5~6月頃にかかる人が多いようです。

この季節は、新人サラリーマンやOLを襲う「5月病」など、ストレスが原因の病気が増える時期です。

また最近では、花粉が飛ぶ季節になると悪化する人が多くなっています。

この円形脱毛症は、かなり昔から人々を悩ませていたようです。

今から1000年以上前に源順(みなもとのしたごう)が作成した緩和辞書の中に「鬼舐頭」(とくとう)、つまり「天狗下食の舐る処」(てんぐねじきのねぶるところ)という記述があり、天狗が下界に下りてくる下食日(げじきにち)に沐浴(もくよく)をすると、天狗になめられてはげるとあります。

原因もわからず、突然ぱっかりとはげる恐怖は今も昔も変わりません。

なぜ急激に髪が抜けてしまうのか、円形脱毛症の原因については最近までいろいろ言われてきました。

ホルモンの異常が原因だという研究もあれば、自律神経に問題があるという専門家もいました。

有力だったのはストレスが原因だという説で、ストレスで頭皮が血行障害に陥り、周囲の細胞に酸素や栄養が行きわたらなくなり、そのため脱毛するという説です。

実際に円形脱毛症にかかった人達の中には、多忙や複雑な対人関係、生活環境の変化など、ストレス説を裏付けるような出来事を経験している人も少なくありません。

現代の生活の中では、だれでもストレスの1つや2つは抱えていますので、それを円形脱毛症の原因にこじつけていた面もあったようです。

しかし最近は、アトピーや花粉症、アレルギー等が関係しているものも多くなりました。

また、多発型、全頭型、汎発型(全身のあらゆる毛が抜けるタイプ)など、単純にストレスとは決めつけられないタイプも多くなってきました。

今では、円形脱毛症は免疫システムの暴走によって引き起こされる自己免疫疾患の一種で、毛母細胞が攻撃を受けたため発生するという説が有力になっています。

免疫は、細菌やウイルスなどから私たちの身体を守るためのシステムで、軍隊に例える子tができます。

兵隊に当たるのは白血球中のリンパ球などで、不法侵入者に出会うと攻撃態勢に入るように非常によく訓練されています。

私たちが健康でいられるのも、このようなシステムがあるからなのですが、時として、自国の国民なのか侵略者なのかがわからなくなってしまう、つまり自己と非自己を見分けるメカニズムに問題が生じてしまう事があります。

そうすると大混乱となり、兵隊が自国民を攻撃してしまうというような事が起こってしまいます(たとえ話ですが)。

本来は身体を守っている免疫が自分の身体を攻撃し始めてしまうのです。

これが自己免疫疾患で、免疫システムが毛球を攻撃してしまうと、円形脱毛症になるというのです。

毛は身体中でもかなり特殊な器官で、構造も非常に複雑にできていて、毛根の毛母細胞は成長と退行を繰り返しています。

このサイクルをスムーズに行うために毛という器官は独立性が高く、免疫システムは、他の細胞に比べると自分の髪(体毛も対象となる場合もあります。)を、非自己と誤認しやすいのです。

また円形脱毛症には遺伝的要因もあるとされ、30~40%に遺伝性があったことや、家庭内発生が約20%あったことなどが報告されています。

とくに全島脱毛症の場合に、遺伝的傾向がみられます。

前例としては、親子で全頭脱毛症という例や、本人が全頭脱毛症で、叔母が円形脱毛症を経験していたとか、親戚にも同じような症状の人がいたというような例が多くみられます。

兄弟で発症したという例もあり、検査をしてみたところ亜鉛と銅のバランスが悪く、特に亜鉛の数値が低く、同じような体質になっていた例もありました。

円形脱毛症で抜けた毛根を観察すると、毛球が破壊された「萎縮毛」の割合が高くなっています。

これはリンパ球が毛球に侵入し、毛母細胞を攻撃した痕跡です。

毛母細胞が壊されたり、正常な状態で作られなくなってしまったりすると、その毛を維持したり成長させたりすることができなくなるので、脱毛するしかなくなっていしまうのです。

単発型や多発型などの円形脱毛症では、ある一定の範囲だけに自己免疫反応が限られ、髪が円形に抜けます。

しかし全頭型や汎発型のような重症の円形脱毛症の場合では、一定の範囲にとどまらず全体に影響を与えるので、この免疫系を抑制する薬剤で治療しなければなりません。

そこで医療機関では、円形脱毛症の治療ガイドラインに基づき、副腎皮質ホルモン(ステロイド)の局部注射や内服、外用などで治療したり、局所免疫療法などを行ったりしています。

ただ薬のやめ方や減らし方のコントロールに失敗したり、濃度に慣れが起こったりすると再発し、難治性に移行してしまう事があります。

軽症の場合には、免疫システムが毛母細胞を攻撃するのを自然にやめてしまいます。

そのようなときは、頭皮に刺激を与えたり、血行を良くする育毛剤を使う事で、回復が早まってくることがあります。

ある期間を過ぎると、免疫システムは毛母細胞を攻撃するのを忘れてしまうらしいのですが、なぜ攻撃をやめるかは、専門家たちもいまだにわかっていいないのが現状です。

円形脱毛症の回復期にみられる細い毛が生えてきた時こそ、新生毛を引き抜かない為にも、指頭によるマッサージシャンプーや育毛のセルフマッサージが大切になります。

正しくやるかやらないかで、回復のスピードがぐんと変わってきます。




甲状腺などの内分泌異常による脱毛症



甲状腺などの内分泌異常に伴う脱毛症は、何らかの原因によって甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることにより、髪が細く柔らかくなり、全体的に薄毛になるびまん性(広範囲に広がっていく抜け方)の脱毛が起こるものです。

主に頭頂部に症状が現れますが、全身にわたることもあります。

わき毛、陰毛が減ってくることもあります。

また、バセドー病により脱毛になる事が多く、円形脱毛症が発症することがあります。

反対に「橋本病」(医学博士・橋本策が発見した慢性甲状腺炎)などで甲状腺機能が低下すると、髪が乾燥して藁のようにぱさぱさになってもろくなり、薄毛や抜け毛が目立ち、肌も乾燥肌になっていきます。

そこで白髪が増加したり、びまん性脱毛が起こったり、わき毛や陰毛も薄くなったり、眉毛の外側3分の1が抜け落ちたりすることがあります。

また、下垂体機能が低下すると、下垂体からの性腺刺激ホルモンの分泌が低下する為、体毛が減ったり抜け落ちたりします。

眉毛の外側3分の1も抜け落ちる事があります。

子供の場合は、頭髪が細くまばらになり、成人女性の場合は、わき毛や陰毛が抜ける事があります。

これらの脱毛症については、基礎疾患の治療を優先する事が必要です。




ふけや皮脂が原因で脱毛症になる事も



頭皮に多くの乾性のふけが発生し、毛穴が詰まったり頭皮が荒れたりする事によって起こる脱毛症を、「粃糠性脱毛症」と言います。

毛穴が詰まると代謝が悪くなり、十分に成長する前に毛が抜けてしまい、生え変わるたびにだんだん細くなります。

粃糠性脱毛症の対策は、乾性のふけ対策に準じ、シャンプー方法と食生活の見直しが大切で、例えば次のようなものです。


  • シャンプーを2日に1回にし、シャンプーしない日はぬるま湯で洗う。
  • シャンプーをアミノ酸系シャンプーなどの刺激の少ないものにする。
  • シャンプー後のすすぎを十分に行い、オイル分の補給や保湿を心掛ける。
  • ドライヤーによる急激な乾燥や、紫外線を避ける。
  • 頭皮の環境を整えるビタミンA、ビタミンB群を摂取する。



アミノ酸系シャンプー





一方、「脂漏性脱毛症」は、皮脂の過剰分泌による脱毛症です。

べたついたふけが発生し、前頭部、頭頂部だけでなく、側頭部、後頭部などの髪が脱毛してしまうことも多いです。

日本人男性の30%以上に、この脂漏性脱毛症がみられるといいます。

脂漏性脱毛症は、シャンプー回数が少ない、シャンプーやリンスが合わない、血行不良、脂っぽいものや肉類中心のかたよった食生活により皮脂が過剰分泌されて毛穴が詰まる、細菌により炎症が発生する、などの理由で起こります。

脂漏性脱毛症の対策としては、シャンプー方法や食生活の見直しが大切です。

症状が重い場合や、悪化している場合は、医師の診断を受けるようにしましょう。



  • シャンプーで皮脂を取り除く。頭皮を気付つけないよう、また皮脂の取りすぎに注意する。
  • アミノ酸系シャンプーや殺菌剤含有のシャンプー剤に変える。
  • 育毛剤を使用し、マッサージにより、頭皮の血行を良くする。
  • 偏食をやめ、バランスの良い食事を摂る。
  • ビタミンB2・ビタミンB6などを摂取し、皮脂の代謝を促す。
  • 糖分・脂肪分・コーヒー・アルコールなどを控える。
  • ストレスの解消を心掛ける。





殺菌剤含有のシャンプー剤








これらのうちできる事から実行してみる事が必要です。

脱毛の原因は様々ですが、脱毛を引き起こす誘因に対しての予防や処方については、脱毛症の種類を問わず、普段から健康的な生活と、髪や頭皮へのケアが大切です。



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